




基底層で分裂した細胞は、停滞無く角質層まで移動し、皮膚表面からアカとして28日で自然に剥がれていくことを皮膚のターンオーバーといい、この繰り返しが新陳代謝です。一方細胞がスムーズに移動できるのは、体液である水分が細胞移動の仲立ちをし、たいへん重要な役割をしています。また、肌がしっとり潤っているのは、角質層の20〜25%の水分のおかげであり、細胞が角質層へ移動できるのもこの水分があるからです。
皮脂膜は、1/2000mmと云われるくらい薄く取れやすいのです。シャンプーを頻繁に使う美容師さんや、洗いものの多い主婦の皆さまの手などは、皮膚膜が取れやすく修復する暇がないので、水分がどんどん蒸発します。例えばお顔の場合は突っ張りですし、手の場合は物が掴めず滑りやすい状態になります。このような時、一般的には化粧水、乳液、保湿クリームを塗り、手にはハンドクリームを塗ります。
そこで、カサブタのような硬い角質層に、外側からたっぷりの水を与えます。つまり、蒸発を防ぐよう水をゲル状にしたクリーム、エバメールゲルクリームを塗るということです。硬い角質層がゲルクリームで潤いを取り戻し、顆粒層と繋がることで細胞が移動できる環境が整備されます。後は細胞が自力で外に移動しようとするので自然にもとの状態に。乾燥した肌が欲しがっているのは、油分ではなく水分。
エバメールゲルクリームの中身は、約80%が水分です。